【経営者・経理担当必見】「総勘定元帳 × AI」が最強の監査役? 確定申告・決算分析を数秒で終わらせる方法

その「目視チェック」、まだ続けますか?
確定申告や決算の時期、あるいは毎月の月次処理。
freee、マネーフォワードクラウド、弥生会計などのクラウド会計ソフトを使っていても、最終的なチェックや分析に膨大な時間を使っていませんか?
かつて私が勤めていた会社では、月に1度、経理担当者が弥生会計に入力した「総勘定元帳」をわざわざ紙に出力し、1行1行目視でチェックしていました。この作業は非常に手間がかかり、人間の目ではどうしても見落としが発生します。
しかし、今はAIの時代です。
今回は、私が実際に試して衝撃を受けた、「AI(NotebookLM)を使った超高速・事業分析」の方法をご紹介します。
用意するのは「PDF」と「一行の指示」だけ
やり方は驚くほど簡単です。専門的な知識も、複雑な設定も必要ありません。
手順1:総勘定元帳をPDFで出力する
お使いの会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生会計など)から、対象期間の「総勘定元帳」をPDF形式でエクスポートします。
手順2:AI(NotebookLMなど)にアップロードする
今回は、Googleが提供する「NotebookLM」を使用しました。ここに先ほどのPDFをソースとして追加(アップロード)します。
手順3:AIに指示(プロンプト)を出す
入力する言葉は、たったこれだけでOKです。
「このデータを分析してください」
実際にやってみた結果:AI監査役からの鋭い指摘
私が今回の確定申告に向けて、自社の総勘定元帳を分析させたところ、AIは瞬時に数字を読み解き、まるでベテランの税理士やコンサルタントのようなフィードバックを返してきました。
特に指摘されたのが以下の点です。
「通信費が高止まりしています。見直しを検討してください」
「交際費の比率が高い傾向にあります」
確かに、仕事柄、最新のAIツールやサブスクリプションサービスを多数契約しており、通信費が膨らんでいました。「仕事だから仕方ない」と自分ではスルーしていましたが、客観的な数値としてAIに指摘されると、「本当に全て必要なのか?」「コストパフォーマンスは見合っているか?」と冷静に振り返るきっかけになりました。
結果として、「今後はあまり無闇に先進的なツールを導入するのは控え、厳選しよう」という経営判断に至りました。
人間が見ると「まあいいか」と甘くなる部分も、AIは感情を挟まず、事実(数字)に基づいて冷静にアドバイスをしてくれます。
中小企業こそ、AIを経理の相棒に
中小企業や個人事業主の場合、専任のCFO(最高財務責任者)や分析官を雇う余裕はなかなかないかもしれません。
しかし、この方法を使えば、実質無料で、24時間いつでも働いてくれる優秀な監査役を手に入れることができます。
スピード: 紙で見るより圧倒的に早い(数分)。
網羅性: 全ての勘定科目を横断して傾向を掴める。
客観性: 経営者が気づきにくい無駄を指摘してくれる。
もちろん、最終的な税務判断は税理士さんに相談する必要がありますが、その前の「自社分析」や「無駄の発見」において、これほど強力なツールはありません。
おわりに
AI活用というと「何か新しいものを作ること」ばかりに目が行きがちですが、実はこうした「既存の泥臭い作業(チェック・分析)」を任せることこそ、最初の一歩として最適です。
皆さんもぜひ、次回の月次チェックや決算で、総勘定元帳をAIに読み込ませてみてください。
きっと、今まで見えていなかった経営のヒントが見つかるはずです。
※補足:セキュリティについて
企業の財務データを扱う際は、セキュリティに十分配慮してください。NotebookLMは個人的なデータがモデルの学習に使われない仕様になっていますが(※ご利用のプランや規約をご確認ください)、顧客名などの機密情報が含まれる場合は、マスキング処理をするなど、適切な情報管理を行った上で活用することをお勧めします。
作成者:いろはTEC 山下英之|中小企業のDX推進・AI活用を支援。補助金・助成金を活用したコストを抑えた導入提案を得意とする。


